言いたいことは完結に。

Compactly Completed Comics

わたしにイライラしなさい! その感情の変化こそ わたしと読者との絆だ!!

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遠山 えま(とおやま えま)
わたしに××しなさい!(わたしに しなさい! または わたしにバツバツしなさい!)
第6巻評価:★★★(6点)
  総合評価:★★★(6点)
 

わたしとの絆が…ほしいのか…? マミにもてあそばれた仕返しに、時雨を誘惑する雪菜。二人のキョリを少しずつ縮める雪菜と時雨だったが、その陰でマミの心はバランスを崩しかけていた。そこにきづいた晶は…。もつれあう四角関係がビミョーに変化する第6巻。

簡潔完結感想文

  • 晶とマミの秘密の関係。2人の急接近に心を乱されたのは時雨だった。
  • マミが引き金の雪菜の高熱。晶と時雨、2日連続違う男がベッドで…。
  • 自分よりも雪菜を優先する時雨に悩むマミは現状打破の一手に出る。


さすがに雪菜にイライラし始める6巻目。

再読ですが何日も続けて読む漫画じゃありませんね。一気に読むか、連載や刊行ペースのように1か月~数か月あけるかしないと、読めども読めども進まない話にフラストレーションが溜まります。
特に初読時はあまり気にならなかった雪菜の天然の鈍感っぷりが悪目立ちしてきます。
でも、読むのを投げ出したくは決してならない。
次はどんなイチャイチャが待っているのか楽しみにしている自分もいます。
おそるべし「エロラブ」のちから!


本当に作者の次回の話、次の巻への引きは見事です。
おっ、ついに物語が動く、とか、xxが素直になった!と毎回驚かせるのですから。

あらすじにもある通り「四角関係がビミョーに変化」していく様子を丁寧に描いている。
でも完全に動いていないわけではないので、読み続ける。

今巻のラストも絶対に次巻を読ませる展開で終わっている。
作者の全体を把握する構成力と俯瞰できる能力、かなり尊敬します。
全てをコントロールした上での微速前進ということは忘れないようにしないと。


それは理解しているが、物語の中心である雪菜は「ラブ」の次は「絆」があるとかないとか言い出す始末で頭を抱える。
「ラブ」も解決していないのに問題をすり替えてしまっている。
多くの読者は時雨との間がラブ、晶との間が絆、マミと時雨の関係性を見て湧き上がるのは嫉妬、と端的に言えるだろう。

雪菜がずっと掛けているメガネを例にすれば、雪菜のメガネは恋愛には焦点が合ってないんでしょうね。
そこに確実にあるのに、ピントがずれているから、ラブはぼやけて輪郭ぐらいしか分からない。
いつか鮮明に見える時が来るのだろうか。いつだろう。先は長い…。


マミにそそのかされて行ったプール清掃から体調の悪い雪菜。
そして学校で高熱で倒れてしまう。
好きだから相手をよく観察していて、体調の悪いこともいち早く見抜く場面は、少女漫画あるあるですね。
だが今回、時雨はマミに構ってばかりで、気づいたのは晶。
時雨の意識をマミにもっていかせたのも晶だが、その晶は雪菜の体調の変化にもマミの気持ちも気づかない時雨を責める。
今回の頭脳当番「xしな!係」は晶。なかなかの策士です。


今巻はそんな四角関係がかなり機能している。
今まで繋がっていなかった晶とマミのラインが繋がることによって、直接ではなく間接的に人物関係が変わっていく面白さが描かれる。
無害そうに見えて腹黒い晶は結構好きですね。
主人公たちに比べれば欲望に素直で大人に見えるし。


風邪を引いてる間にケータイ小説家のライバル・ドルチェの小説を初めて読んだ雪菜は改めて打倒ドルチェを誓う。
すなわちそれは実体験からラブを引き出すことを意味する。
雪菜の命令はまだまだ続きそうだ。
そして2日連続で違う男とベッドの上で身体を横たえる雪菜。
男性に向かってパジャマの襟を開いて胸をチラ見セするとか、「お前が誘ったんだからな!」という男性に恰好の言い訳を与えてしまうような行動。
やっぱり雪菜は鈍感とか無知ではなく、ビッチなんじゃないかと思う今日この頃。

時雨はいつもと違う雪菜の髪型に少しトキめいていたようですが、私にはあまり変わらないように思えた。
そもそも雪菜の髪は毛量が多いし、長すぎるので結んでいても暑苦しいと常々感じていた。


マミはフルスロットルで動いた反動か、精神力が持たない様子。
雪菜に構ってばかりの時雨に代わってマミに多くかかわるのが晶。
時雨からマミがダウンした時のの対処法も教わり、正式なマミ係任命⁉
はやくも四角関係から2組のカップルになっているような気がする…。


雪菜が時雨に提案する「絆をつくる 新たな行為をしてみるか?」で、変な想像をしたのは私だけではないはず。
この辺も編集サイドの仕掛けた罠ですよね。
一般教養のある大人は誤解をしてしまう、違う意味に捉えてしまうという描写の多いこと。
雪菜と同じく知識のない小学生は連想などしない、という逃げ道も用意されている。
怒ったら負け、という狡猾な手口。「xしな!」の女王は雪菜ではなく作者だ。


そういえば雪菜父が背広で帰宅している描写がありましたね。
てっきり日がな一日、家で家事担当をされているのかと思っていましたよ…。