言いたいことは完結に。

Compactly Completed Comics

少女漫画 感想リスト 著者名順(ライト版)

リンク先はメインブログに移動します。

著者名順
※ 各巻の感想は、リンク先のページから お読みいただけます。

・書名の前に がある漫画は 特にお薦めです。

青木 琴美あおき ことみ
・僕は妹に恋をする 基本データwww.wwwbestlilium.com

赤瓦 もどむあかがわら        
・兄友 基本データwww.wwwbestlilium.com

アサダ ニッキ
星上くんはどうかしている 基本データwww.wwwbestlilium.com

アルコ・河原 和音かわはら かずね(共著)
俺物語!! 基本データwww.wwwbestlilium.com

いくえみ 綾いくえみ りょう
プリンシパル 基本データ
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池山田 剛いけやまだ ごう
・うわさの翠くん!! 基本データ
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和泉 かねよしいずみ       
・ダウト!! 基本データ
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岩本 ナオいわもと     
町でうわさの天狗の子 基本データwww.wwwbestlilium.com

宇佐美 真紀うさみ まき
・ココロ・ボタン 基本データ
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大詩 りえおおうた りえ
・猫田のことが気になって仕方ない。 基本データwww.wwwbestlilium.com

小畑 友紀おばた ゆうき
僕等がいた 基本データ
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北川 夕夏きたがわ ゆか
・影野だって青春したい 基本データwww.wwwbestlilium.com

金田一 蓮十郎きんだいち れんじゅうろう
ライアー×ライアー 基本データ
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くまがい 杏子        きょうこ
・放課後オレンジ 基本データ
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呉 由姫 くれ ゆき(原案:ルビー・バーティー
金色のコルダ 基本データwww.wwwbestlilium.com

幸田 もも子 こうだ ももこ
ヒロイン失格 基本データ
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小玉 ユキこだま ゆき
坂道のアポロン 基本データ
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月影ベイベ 基本データwww.wwwbestlilium.com

小村 あゆみこむら    
・ミックスベジタブル 基本データwww.wwwbestlilium.com

酒井 まゆさかい    
・ロッキン★ヘブン 基本データ
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咲坂 伊緒さきさか いお
ストロボ・エッジ 基本データwww.wwwbestlilium.com
アオハライド 基本データ
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栄羽 弥さこう  わたり
・コスプレ★アニマル 基本データ
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佐藤 ざくりさとう      
・おバカちゃん、恋語りき 基本データ
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椎名 軽穂しいな かるほ
君に届け 基本データ
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末次 由紀すえつぐ ゆき
・エデンの花 基本データ
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タアモ
たいようのいえ 基本データwww.wwwbestlilium.com

高須賀 由枝たかすか ゆえ
グッドモーニング・コール 基本データwww.wwwbestlilium.com

田中 メカたなか    
キスよりも早く 基本データ
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ぢゅん子ぢゅんこ
私がモテてどうすんだ 基本データwww.wwwbestlilium.com

椿 いづみつばき いづみ
親指からロマンス 基本データwww.wwwbestlilium.com

桃森 ミヨシとうもり みよし
ハツカレ 基本データwww.wwwbestlilium.com
悪魔とラブソング 基本データ
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時計野 はりとけいの はり
・お兄ちゃんと一緒 基本データwww.wwwbestlilium.com

南波 あつこなんば あつこ
スプラウト 基本データwww.wwwbestlilium.com
・隣のあたし 基本データ
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葉月 かなえはづき     
好きっていいなよ。 基本データwww.wwwbestlilium.com

八田 鮎子はった あゆこ
オオカミ少女と黒王子 基本データwww.wwwbestlilium.com

葉鳥 ビスコはとり      
桜蘭高校ホスト部 基本データ
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春田 ななはるた    
・スターダスト★ウインク 基本データ
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樋野 まつりひの     
とらわれの身の上 基本データ
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平間 要ひらま かなめ
ぽちゃまに 基本データ
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福山 リョウコふくやま       
悩殺ジャンキー 基本データwww.wwwbestlilium.com
モノクロ少年少女 基本データ
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藤沢 志月ふじさわ しづき
・キミのとなりで青春中。 基本データwww.wwwbestlilium.com

星森 ゆきもほしもり      
ういらぶ。 基本データ
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みきもと 凜     りん
近キョリ恋愛 基本データwww.wwwbestlilium.com
きょうのキラ君 基本データ
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水野 十子みずの とおこ(原案:ルビー・バーティー
遙かなる時空の中で 基本データ
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水瀬 藍みなせ あい
・なみだうさぎ 基本データ
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水波 風南みなみ かなん
・レンアイ至上主義 基本データ
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南 塔子みなみ とうこ
・360°マテリアル 基本データwww.wwwbestlilium.com
・ReReハロ 基本データ
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森下 suuもりした すう
・日々蝶々 基本データ
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山田 デイジーやまだ     
・初恋はじめました。 基本データ
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山田 南平やまだ なんぺい
・空色海岸 基本データ
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やまもり 三香やまもり みか
ひるなかの流星 基本データ
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吉住 渉よしずみ わたる
ちとせetc. 基本データ
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ろびこ
となりの怪物くん 基本データ
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僕と君の大切な話 基本データ
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渡辺 あゆわたなべ あゆ
・L♥DK(エルディーケー) 基本データ
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全27話中23話で泣くヒロイン。落涙確率 85%。※ 読者の感動とは無関係です。

放課後オレンジ(5) (フラワーコミックス)
くまがい 杏子(くまがい きょうこ)
放課後オレンジ(ほうかごおれんじ)
第05巻評価:★★(4点)
  総合評価:★★(4点)
 

陸上部は全中に向けて猛練習中!だけど、翼(よく)先輩は膝の痛みがつらそう…。反対に、マジメに練習しだした滉士(こうし)先輩が好記録を連発。翼のために何かしたくて、夏美(なつみ)は翼と一緒にいい整体師がいるという福岡へ。でも、治らないまま全中が始まって!?青春陸上ラブストーリー、感動の完結巻!!

簡潔完結感想文

  • 欲情と抑止。彼女から承諾を得たので すぐ致したいヒーロー。止める当て馬。
  • 最後の激闘。優勝しなきゃ致せないので病気の悪化など無視。原動力は性欲。
  • 3年後も10年後も幸せ。幸せを見届けたので、もう二度と会うことは無い。

生という長距離走短距離走の速度で駆け抜けた 最終5巻。

そのスピード感は圧倒されるというより、拙速という言葉が似つかわしい。
作者も登場人物たちも 即効性のある結果ばかり追い求めていた印象だ。

作者に関しては繰り返し書いている通り、エロへの急旋回が悔やまれる。
出版社や読者の要望に従った結果なのだろうが、安易な道を進んでしまった。

また取り上げた陸上という題材でも、登場人物たちの記録を安易に伸ばし過ぎている。
2年または1年間でも彼らの時間を先に進めて、しっかりと彼らの「努力」を描き込んでいって欲しかった。
作中時間が4か月しか経過していないで、恋も部活も性も描こうとして現実味を失わせている。

登場人物においては主人公・夏美(なつみ)の成長はまるで感じられないままで、
彼氏と性行為に及ぼうとする中学1年生の姿だけが嫌悪感として残った。

彼氏である翼(よく)も中学2年生男子の思考そのままに、
彼女が出来たら すぐに性行為を求めていて初登場時のストイックさが消え去った。

当て馬の滉士(こうし)は その逆で乱暴者から徐々に更生していく。
真面目に女性を愛していくが、そうなるとヒロインの夏美にはもったいなく感じる。

品性を落とした翼が夏美にはお似合いなのかもしれない、
というのが全5巻を通した結論である…。


最終回となった主人公・夏美の落涙確率コーナー。
5巻では4話中4回泣きまして、累計で 23/27話となり確率は 85%となりました。

ヒロインが泣きがちな少女漫画の中でも かなり高い確率ではないでしょうか。
どうせなら100%を達成して、名実ともに「泣くだけヒロイン」の称号を与えたかった。


き急ぐように目的に最短距離で突っ走る翼。
なんて書くと格好良さげですが、端的に言えばヤりたいだけ。
(※以下、私の気持ちが すさんでるため言葉に品がありません)

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2人で泊まれば そこはラブホテル。↓の画像の切実な滉士とは違うヤル気に満ち溢れた表情。

その気持ちは時と場所を選ばない。
『4巻』での遭難の際、夏美から身体を近づけてきたことを
性行為の了承と受け取った翼は、厚意で宿泊させてもらう施設で夏美と逢引きを企てる。

もう約束とかムードなんて関係ないんっすね。
本当は全国大会・全中の優勝後に性行為に至る約束だった。

でも彼女がOKなら この機を逃さず、ヤれるなら、ヤってしまおうという心境か。
避妊とか考えてないんだろうなぁ。
自分は彼女が出来て1か月もガマンしたとか考えてるんだろうなぁ。
とんでもない、性欲の化け物やで!


そのルール違反を咎めるのは滉士先輩。
中盤以降は彼が一番マトモに見える。

しかし滉士も自分の原動力として夏美を欲していた。
夏美が自分になびかないにしても、
翼のものにならない状態でいて欲しいという。
本書における性行為は男女の行きつく先、結婚と同義なのかもしれない。

翼は性欲面で、滉士はプラトニックでもいいから、夏美を女神・アテナとしているのか。
アテナは戦いの神であり、処女神でもあるから、
彼女の純潔は最後まで守られなくてはならない、のかもしれない。
(絶対に作者は そこまで考えていないと思うが)

f:id:best_lilium222:20210720203049p:plainf:id:best_lilium222:20210720203045p:plain
夏美の純潔が勝敗を左右⁉ 片想いの方が純愛に見えるのは設計ミスなのではないか。

んな滉士の態度にほだされて、夏美は翼を放置してしまう。
せめて直接断ればいいのに。

ただし、この行動は珍しく翼に反省をもたらしたようだ。
自分の拙速な行動は、滉士への焦燥が一因。
翼の中で、グングンと記録を伸ばす滉士に男として競技者としての両面で
追い越されるかもしれない焦りが生まれいた。

その焦りを助長させるのが、続く翼の膝の痛み。

そんな彼の膝の治療のために、
翼を県外の整体師のもとに連れ出そうと奮闘する夏美。
本書の中では数少ない夏美の健気な姿ですね。
ただ、同じ競技者と言うよりは完全に翼の人生を支える側の人間に見えますが。

その際に、乱雑に語られるのが翼の家庭の事情。
これは序盤から各所に伏線を張っておいた問題だと思うが、
終わりが近いからか、ざっと事情をさらっただけで終わる。

部内恋愛禁止とか、女の影(市川(いちかわ)マネージャー)とか、
少しでも2人の恋愛の障壁として役に立てば、事後処理は結構 適当である。


して全ての決着の地・全中が始まる。

会場でタトゥーの入った分かりやすい不良に絡まれる夏美を助けたのは半裸の滉士。
合宿での滉士の懇願以降、顔を合わせるのも気まずいが
これが契機となって、滉士の決戦に際しての個人的な宣誓を聞くことが出来る。

「応援なんてしてくれなくていい
 ただ最後までオレのジャンプ 見ていてくれよ」

そんな思いを抱える滉士を、自分は応援できないことで泣く夏美。
ヒロインしてますね。
そのお陰で翼が少しだけヒーローっぽい行動をしてくれた。

ただ作者は、翼と滉士が並び立てるようお膳立てするだけでなく、
夏美を ちゃんとヒロインとして成長させるべきだった。
それがないから いつまでも2人に愛される意味が分からない人になってしまった。
(というか滉士には、ですね。翼とは ある意味で お似合い。)

にしても夏美の男性の身体に逐一 反応する描写は何なんですかね。
憎からず思っている人の裸体が目前にあるから、そう思うのが自然ではあるが、
それを毎回、漫画の中で描いてしまうと彼女の純粋な想いまで汚されていくと思うのだが。

異性の身体に興味津々なのは男性だけじゃないよ、という平等性なのだろうか。
常に発情しているようにしか見えない。


ージ数や最終回までのペース配分の問題からか試合の展開が早い。

試合の面白さという点では、『2巻』の方が丁寧に駆け引きなどまで描けていた。

翼と滉士、2人の最終決戦なので、彼らが交互にジャンプをしているだけに見える。
最終決戦まで少しずつバーを上げなければならなかったのに、最後が一番波乱がない。
盛り上がるところで盛り上がりきらなかった印象を残す。

そんな試合展開だけど「2人ともカッコよすぎるよ」と観客席で涙を流す夏美。
泣くことで読者の感動を呼び込もうとしているのが見え見え。


滉士は夏美の目を意識するあまり失敗を重ねる。
そんな焦りに飲み込まれる彼の頭を、翼は水で冷やす。
彼にとって滉士はライバルであり、尊敬する先輩で、仲間だということがよく分かる。

…が、この後が良くない。

「…俺が優勝したら 明日 桜井(夏美)をオレの部屋に さそいます」

気持ち悪~!!
競技に集中するどころか、頭の中はエロしかない。
ってか、自宅しかも間借りしている部屋に 誘うんじゃないよ。

しかし性欲を原動力にする本書の男には効果的な言葉だったようで、
滉士は自分を奮い立たせ、持ち直す。


試合中に演出のために「2人が…どれだけ努力してきたか」という常套句が出てくるが、
翼はともかく、滉士は競技から約半年間 逃げ出して、復帰して4か月である。

滉士先輩は4か月で40センチほど自己記録を伸ばしている。

夏美といい短期間で記録を伸ばしてしまっていることが、
努力という言葉の価値を下げてしまっているように思う。


は滉士に助言ができるほど冷静でいる。

しかし膝の痛みは悲鳴を上げ、ジャンプの精度が上がらない。

見かねたスタッフが棄権を提言するが「俺 気が短いんです」と返す翼。

そうだねガマンが出来ない子だもんね。
「今 跳びたい」し、明日、ヤりたいんだもの。


予想通りではあるが優勝は翼。
これは性欲の強さの勝利でしょうか。

その証拠に救護室に駆けつけた夏美を押し倒し、一戦 始まりそうな気配。

しかし何とか自制し「お前の心の準備ができるまでガマンする」と語る。
合宿での、すっぽかしが彼を臆病にしているらしい。

これは作者が、暴走した物語と翼をせめて元の状態に戻そうとしたのだろうか。
時すでに遅しだとは思うが、翼が清く正しい中学2年生に戻った気がした。

そして それをまた傍で聞いている滉士(立ち聞き魔)。
2年後から翼と同じ舞台に立てる高校総体でのリベンジを誓って去る。


ストシーンは、大会から3日後の陸上部員たちによる翼先輩のパーティーの場面。

開始早々、翼の飲み物がかかって服が濡れてしまう夏美。

会場は翼が間借りする市川マネージャーの家なので、
市川先輩がシャワーと替えの服を勧めてくれる。

夏美がシャワーからあがると、部員は誰も料理に手を付けないまま帰っていた。
どうやら気を遣って2人っきりにしてあげたらしい。
よもや翼が帰れと怒鳴った訳ではあるまい(彼ならあり得る)。

夏美がシャワーを浴びる状況になったら帰るって、部員たち空気読み過ぎ。
というか翼がコップを倒したのも全て茶番劇の一環だったのではないかと疑ってしまう。

2人きりになったことで理性が限界の翼。

帰ろうという翼に夏美は
「…あたし 心の準備できてます」と返答する。

ハイ、翼のガマンは3日間だけでしたね。

直接的な描写は一切ないが、絶対に致しましたね、この2人。
しない理由がないですもん。
『3巻』で約束もしましたし。

中学1年生の女子と中学2年生の男子が、交際から2か月で致した話です。
陸上は飾りです。
性行為に至るための2メートル10センチの壁です。
性欲だけがハイジャンプの原動力です。


…からの3年後。

「あたし達は そろって全国への舞台へ―――」

夏美が高校に進学する3年後には、3人揃って高校総体に出場しているようです。

見所は翼が、夏美の身長より高く、
滉士と同じ身長(初期設定では178センチ)まで伸びていることでしょうか。
膝の痛みは成長の副作用だったわけですね。


3人に関しては仲良く暮らせばいいと思いますが、気になることが一つ。

全中の大会は「世界的ハイジャンパーの第一歩」となったらしい。
これは翼だけでなく滉士もなのだろう。

ただし気になるのは、『1巻』で翼を「不世出の天才ジャンパ―」と称していたこと。

不世出は大雑把に言えば、後にも先にもいない、と同義らしい。

よって翼は一人で群を抜いた成績を収めるということ。
ひるがえって滉士先輩は翼に並び立たないということではないか。

翼と滉士のライバル関係はネバーエンディングストーリーだと見せかけて、
勝者は常に翼であることが最初に語られていたのだ。

滉士はハイジャンプにおいても翼の当て馬でしかないのだろう。哀れ。

まぁ、作者がそんな布石を打って物語を作っているとは思えない。
未来なんて簡単に変えられるだろう。
翼より多いであろう滉士ファンの皆さん、悲しむことなかれ。


「お姉ちゃん泥棒」…
ひとつ下の妹と幼なじみの文(あや・男性)の命令に従う毎日の唯子(ゆいこ)。
そんな彼女がラブレターを貰ったことで人生は一変する⁉

後年、作者が大成するので言えますが、稚拙の一言。
あちこちに話が散らかってる。
どの人物の気持ちもトレースできない。
こんなにダメな漫画は久しぶりに読んだ。
内容も胸糞悪くなるばかり。
でも出版社への漫画投稿作って こんなクオリティなんだろうな。
デビュー後だけど、そのレベルです。

そして題名が内容と全くリンクしていない。
そして誰が一番 性格悪いって、妹じゃないだろうか。
実の姉の惨状を横目で見ながら、スネ夫ポジションに収まる。

ヒーローはジャイアン的存在だが、ジャイアンの1/100も魅力のない男。
こんな暴力男が おいしいところを攫っていく少女漫画界は どうかしている。

中学2年生のヒーローに欲望のまま行動させたら、少女漫画が死んだ。

放課後オレンジ(4) (フラワーコミックス)
くまがい 杏子(くまがい きょうこ)
放課後オレンジ(ほうかごおれんじ)
第04巻評価:★★(4点)
  総合評価:★★(4点)
 

やっぱり翼(よく)先輩が好き…。二度目の告白で、OKをもらった夏美(なつみ)。ところが滉士(こうし)先輩に嫌々キスさせられたことを翼に知られ、「全中で優勝したら、お前を抱く」と宣言されちゃった!なのに、大会直前の試合で翼が膝を故障。そのサポートを買って出たのがなんと滉士で!?

簡潔完結感想文

  • 2度目の直接対決。高嶺の花に手が届くように高く跳ぶ2人の男。高嶺の花??
  • 風邪回。彼氏と間男とモテモテの私と。夢は願望の証。淫らな夢は私の願い。
  • 遭難回。性欲の化け物との一夜。2人の欲望が高まったところで最終巻に続く。

欲はパワー。MAXになって最終決戦に臨む 4巻。

翼(よく)・滉士(こうし)ライバルである2人の男が、
1年以上の切磋琢磨を経て、いよいよ直接対決する様子までを描く『4巻』。

男性2人の因縁は良く描けている。
そこだけを見れば考えられた物語だし、対決結果が楽しみである。

ただし本書には作品価値を猛烈に下げる要素がある。
それがヒロイン・夏美(なつみ)の存在。

泣くことだけが存在価値の中学1年生の新入部員に
この男たちが惚れたから物語の質が ガクンと下がった。
彼女さえ いなければ、もっともっと良質な陸上部の選手たちを描いた作品となっただろう。

彼女のせいで陸上競技が、女をものにする手段と化してしまった。
彼氏の翼は大会での優勝と引き換えに、彼女の夏美に身体を捧げることを約束させる。
三角関係の滉士は、優勝すれば翼から夏美を奪えると思い込んでいる。

陸上は自己鍛錬とか修練の場ではありません。
女をモノにするための手段です。

そして『4巻』で夏美はアスリートでなくなります(作品上は)。
男たちの戦いを見守る無力な女性として位置づけられる。

性行為の合意が得られ、性欲が極限まで高まる様子を描いた『4巻』です…。


そして恒例の夏美の落涙確率チェック。
大変残念なことに『4巻』では3/6しか泣きません。
なので合計で19/23話となって確率は83%

私の興味は高確率の維持だけにむかっている。
次が感動の最終巻なので、これ以上 確率を落とさないように祈るばかり。


国大会の全中出場をかけた最後の大会が目前に迫る。

翼先輩と約束を果たそうと無理をして練習を重ねる夏美。
諦めない姿勢は大事だが、大会1週間前で100メートル走において
1秒以上も記録から遅いのに、練習量でそれをカバーしようとしている。

全てにおいて長期的視点が欠けていることが、彼女の愚かさの表れだと思う。

しかし翼の助言によって大会前日までにタイムが急激に伸びる。

うーん、10代のアスリートには なくはない話だろうが、
作品も長期的視点が欠けているように思う。
名コーチ・荒川(あらかわ)がいなくても物語が成り立つ。


して急激に伸び始めているものが もう一つ。
それが翼の身長。
ただし その副作用として膝に痛みを覚えている。

顧問もコーチもいない部活なので、体調は自己管理、
大会への出場も個人の意思だけで決められる。

翼の選んだ道は出場。

なぜなら夏美を巡るライバルの滉士の芽を摘んでおきたいから。
この大会で翼が優勝したら滉士の全中出場の可能性はないんでしょうか。
そういう私利私欲の駆け引きも描いて欲しかった。

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夏美が翼のジャンプに魅了されたように、翼は滉士のジャンプに魅了されて競技人生が始まった。

そして何より翼は滉士との直接対決を1年以上前からずっと望んでいた。

これは前日譚として語られる翼がハイジャンプを始める契機に理由がある。
かつて翼は滉士先輩のジャンプに一目惚れした。

その競技に魅入られた翼は自分の体格とのミスマッチを承知した上で競技に没頭する。

才能はみるみる開花し、初心者の翼は滉士の自己ベストを5か月で抜き去ってしまう。
プライドが打ち砕かれた滉士は100メートル走の選手に転向。
これが『1巻』の時点でハイジャンプを止めていた詳細な理由である。

この時点で滉士は競技から逃げ出したが、陸上からは逃げ出していない。
しかし新部長が当時1年生の翼になった時、彼の中で何かが折れた。

滉士にとって翼は越えなければいけない高いハードルなのだろう。
2人のライバル物語は、なかなか良く出来ていると思う。
ここにヒロインが加わるから物語が一気にチープに見えてしまう。

ただ『1巻』の感想文でも書いたが、この経緯なら滉士と翼が同級生の設定でも良かった。
経験者の滉士の跳躍に、部活に入っていなかった翼が魅入られても話は成立する。
夏美も含めて、あと1年、各々が万全の練習を重ねて
全中の舞台で羽ばたくという展開で良かったのではないか。

そんな経緯もあってか、故障を抱える翼の試合を滉士がサポートすると名乗り出る。

滉士がサポートするのは、
夏美を巡る競争で正々堂々と戦うことを誓ったからかな。
手負いの翼に勝っても滉士は嬉しくないのだろう。

そんな男2人の友情譚を見て、涙を流す夏美。
ヒロイン気取りもいい加減にしてほしい。お前は部外者だ。

それぞれの全中出場の可能性が見えてきたところで、試合が始まる。


回の大会の優勝は滉士。
翼は記録なしという結果に終わった。
2人には全中での対決が待っています。

にしてもマネージャーは何をしているんでしょうか。
顧問やコーチもいないし、彼らは独立愚連隊なのでしょうか。


そして続いて出場するのは夏美。
だが1年生だけの予選でも勝ち上がれなかった。
夏美の夏は終わった。
そして作品内では、アスリートとしての夏美も終わりました。
これ以降は ただの自己憐憫が過剰なヒロインと成り果てます。

にしても前回の失敗があるというのに、
出走直前にキスをする翼という人間は何て自己中な男なのでしょうか。
夏美は胸キュンする彼の数々の行動ですが、
どれも自分の欲望を満たすためにしているだけにしか見えません。

そして翼先輩にマッサージであれ練習であれ、
少しでも身体を触られるたびに、顔を赤らめるのが気持ち悪い。
さっきまで泣いていても、スイッチが入ると羞恥と愉悦が入り交じった表情をする。
彼女もまた、いつでも発情しているのだろうか。


試合翌日、夏美は悔しさで雨の中3時間以上走り続ける。
試合前後の無茶苦茶な行動は、身体を壊す一因になりかねない。
彼女は本当にアスリートなのでしょうか。

ただ この悔しさが持続すれば、来年は好記録が期待できそう。
ただし作品に来年はこない。そして夏美はストイックに生活しないだろう…。


盤から終盤まで少女漫画の日常回が続きます。
陸上関係なし!

まずは看病回。
雨の中 走り続けたために高熱を出し寝込む夏美。

最初に部屋に来たのは滉士。
しかし直後に翼も来訪。
夏美の部屋で3人が集合します。

まるで浮気相手と彼氏との遭遇。
物語が終わっても夏美は こんな風に2人に言い寄られるんでしょうね。
どちらからも迫られたら断れないんでしょうね。

この回は、本書の中で初めて落ち着ける回かもしれない。
ちょっと過激な場面もあるけど、基本は ほのぼのとした3人の様子。
翼のヤキモチも中学生らしいかわいいもので、
このぐらいの恋心の表現でいいんだよ、と思わざるを得ない。


いては合宿での遭難回。

ただし練習風景などなく、夏美はただの恋する少女と化す。
合宿所でもイチャつく2人。
ホント、部内恋愛禁止って何だったのでしょうか…。

しかし市川先輩と翼が同居しているという衝撃の事実を知り夏美は動揺。

そんな動揺もあって、カヌー研修中に溺れる夏美。
なぜカヌーに乗っているかなどの説明は一切なし。
きっと海で溺れて遭難するためなら何だって良かったのだろう。


夏美が気が付くと、翼先輩と下着姿で洞窟の中にいた。
どうやら沈む夏美を翼が助けて、洞窟の中に避難したらしい。
…らしいのだが、それは全て読者の脳内補完に任される。

本書で大事なのは経緯ではなく状況の構築。
下着姿でいることが問題に上がり、夏美は そこに混乱するだけ。

そうして救助のお礼も言わず、服を脱がしたこと、
意識を失っていた自分を翼が裸で温めあったことに怒り出すバカ女。

夏美って作品内で「ありがとう」って言ったことありましたっけ??
自分は何かをされることを当然だと思っている彼女の傲慢さがよく出ている。

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身体に触れられても、ガマンして触れてこなくても、昂る夏美の情動。勝手にしやがれ

夜を迎えた洞窟内で体が震えるほど自分の欲望を我慢している翼。
どんだけ頭を性欲で支配されてるんだか…。

それをみて「ガマンしてくれてるんだ…」とドキっと嬉しさが込み上げる夏美。
彼女に翼に触りたいという欲望が生まれる。
これは広く言えば性欲なのだろうが、どちらかと言えば愛おしさのような気がする。

が、夏美から身体を寄せられたことを了解の合図と都合よく変換する翼。
もうガマンをしない宣言をして、最終巻に突入です。

頭の中が完全にピンク一色ですね。
翼が彼女が出来たから速攻 ヤりたくてたまらない童貞中学生でしかない(下品で申し訳ない)。
「抱く」という言葉で濁していますが、ヤりたい、が正しい言葉でしょう。

ヤりたくて ヤりたくて 震えるヒーローなんて前代未聞だ。

「We love Athletics!!」の副題が悲しい…。