言いたいことは完結に。

Compactly Completed Comics

少女漫画 感想リスト 著者名順

著者名順

・書名の前に がある漫画は 特にお薦めです。

アサダ ニッキ
星上くんはどうかしている 基本データwww.wwwbestlilium.com
・星上くんはどうかしている 01巻 
・星上くんはどうかしている 02巻
・星上くんはどうかしている 03巻
・星上くんはどうかしている 04巻
・星上くんはどうかしている 05巻


アルコ・河原 和音かわはら かずね(共著)
俺物語!! 基本データwww.wwwbestlilium.com
・俺物語!! 01巻
・俺物語!! 02巻
・俺物語!! 03巻
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・俺物語!! 05巻
・俺物語!! 06巻
・俺物語!! 07巻
・俺物語!! 08巻
・俺物語!! 09巻
・俺物語!! 10巻
・俺物語!! 11巻
・俺物語!! 12巻
・俺物語!! 13巻


いくえみ 綾いくえみ りょう
プリンシパル 基本データ
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・プリンシパル 01巻
・プリンシパル 02巻
・プリンシパル 03巻
・プリンシパル 04巻
・プリンシパル 05巻
・プリンシパル 06巻
・プリンシパル 07巻


大詩 りえおおうた りえ
猫田のことが気になって仕方ない。 基本データ
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・猫田のことが気になって仕方ない。 01巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 02巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 03巻
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・猫田のことが気になって仕方ない。 06巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 07巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 08巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 09巻
・猫田のことが気になって仕方ない。 10巻


北川 夕夏きたがわ ゆか
・影野だって青春したい 基本データwww.wwwbestlilium.com
・影野だって青春したい 01巻
・影野だって青春したい 02巻
・影野だって青春したい 03巻
・影野だって青春したい 04巻
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・影野だって青春したい 06巻
・影野だって青春したい 07巻
・影野だって青春したい 08巻
・影野だって青春したい 09巻
・影野だって青春したい 10巻
・影野だって青春したい 11巻


呉 由姫 くれ ゆき(原案:ルビー・バーティー
金色のコルダ 基本データ
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・金色のコルダ 01巻
・金色のコルダ 02巻
・金色のコルダ 03巻
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・金色のコルダ 07巻
・金色のコルダ 08巻
・金色のコルダ 09巻
・金色のコルダ 10巻
・金色のコルダ 11巻
・金色のコルダ 12巻
・金色のコルダ 13巻
・金色のコルダ 14巻
・金色のコルダ 15巻
・金色のコルダ 16巻
・金色のコルダ 17巻


小玉 ユキこだま ゆき
月影ベイベ 基本データwww.wwwbestlilium.com
・月影ベイベ 1巻
・月影ベイベ 2巻
・月影ベイベ 3巻
・月影ベイベ 4巻
・月影ベイベ 5巻
・月影ベイベ 6巻
・月影ベイベ 7巻
・月影ベイベ 8巻
・月影ベイベ 9巻


咲坂 伊緒さきさか いお
ストロボ・エッジ 基本データwww.wwwbestlilium.com
・ストロボ・エッジ 01巻
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・ストロボ・エッジ 07巻
・ストロボ・エッジ 08巻
・ストロボ・エッジ 09巻
・ストロボ・エッジ 10巻


椎名 軽穂しいな かるほ
君に届け 基本データ
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・君に届け 10巻
・君に届け 11巻
・君に届け 12巻
・君に届け 13巻
・君に届け 14巻
・君に届け 15巻
・君に届け 16巻
・君に届け 17巻
・君に届け 18巻
・君に届け 19巻
・君に届け 20巻
・君に届け 21巻
・君に届け 22巻
・君に届け 23巻
・君に届け 24巻
・君に届け 25巻
・君に届け 26巻
・君に届け 27巻
・君に届け 28巻
・君に届け 29巻
・君に届け 30巻


ぢゅん子ぢゅんこ
私がモテてどうすんだ 基本データwww.wwwbestlilium.com
・私がモテてどうすんだ 01巻
・私がモテてどうすんだ 02巻
・私がモテてどうすんだ 03巻
・私がモテてどうすんだ 04巻
・私がモテてどうすんだ 05巻
・私がモテてどうすんだ 06巻
・私がモテてどうすんだ 07巻
・私がモテてどうすんだ 08巻
・私がモテてどうすんだ 09巻
・私がモテてどうすんだ 10巻
・私がモテてどうすんだ 11巻
・私がモテてどうすんだ 12巻
・私がモテてどうすんだ 13巻
・私がモテてどうすんだ 14巻


桃森 ミヨシとうもり みよし
ハツカレ 基本データwww.wwwbestlilium.com
・ハツカレ 01巻
・ハツカレ 02巻
・ハツカレ 03巻
・ハツカレ 04巻
・ハツカレ 05巻
・ハツカレ 06巻
・ハツカレ 07巻
・ハツカレ 08巻
・ハツカレ 09巻
・ハツカレ 10巻


時計野 はりとけいの はり
・お兄ちゃんと一緒 基本データwww.wwwbestlilium.com
・お兄ちゃんと一緒 01巻
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・お兄ちゃんと一緒 06巻
・お兄ちゃんと一緒 07巻
・お兄ちゃんと一緒 08巻
・お兄ちゃんと一緒 09巻
・お兄ちゃんと一緒 10巻
・お兄ちゃんと一緒 11巻


南波 あつこなんば あつこ
スプラウト 基本データwww.wwwbestlilium.com
・スプラウト  01巻
・スプラウト  02巻
・スプラウト  03巻
・スプラウト  04巻
・スプラウト  05巻
・スプラウト  06巻
・スプラウト  07巻


藤沢 志月ふじさわ しづき
・キミのとなりで青春中。 基本データwww.wwwbestlilium.com
・キミのとなりで青春中。 01巻
・キミのとなりで青春中。 02巻
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・キミのとなりで青春中。 04巻
・キミのとなりで青春中。 05巻
・キミのとなりで青春中。 06巻
・キミのとなりで青春中。 07巻
・キミのとなりで青春中。 08巻


みきもと 凜     りん
近キョリ恋愛 基本データ
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・近キョリ恋愛 01巻
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・近キョリ恋愛 06巻
・近キョリ恋愛 07巻
・近キョリ恋愛 08巻
・近キョリ恋愛 09巻
・近キョリ恋愛 10巻


水瀬 藍みなせ あい
・なみだうさぎ 基本データ
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・なみだうさぎ 01巻
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・なみだうさぎ 07巻
・なみだうさぎ 08巻
・なみだうさぎ 09巻
・なみだうさぎ 10巻


水波 風南みなみ かなん
・レンアイ至上主義 基本データ
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・レンアイ至上主義 01巻
・レンアイ至上主義 02巻
・レンアイ至上主義 03巻
・レンアイ至上主義 04巻
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・レンアイ至上主義 06巻
・レンアイ至上主義 07巻
・レンアイ至上主義 08巻


南 塔子みなみ とうこ
・360°マテリアル 基本データwww.wwwbestlilium.com
・360°マテリアル 01巻
・360°マテリアル 02巻
・360°マテリアル 03巻
・360°マテリアル 04巻
・360°マテリアル 05巻
・360°マテリアル 06巻
・360°マテリアル 07巻
・360°マテリアル 08巻


森下 suuもりした すう
・日々蝶々 基本データ
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・日々蝶々 01巻
・日々蝶々 02巻
・日々蝶々 03巻
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・日々蝶々 05巻
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・日々蝶々 07巻
・日々蝶々 08巻
・日々蝶々 09巻
・日々蝶々 10巻
・日々蝶々 11巻
・日々蝶々 12巻(番外編)


吉住 渉よしずみ わたる
ちとせetc. 基本データ
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・ちとせetc. 07巻


ろびこ
となりの怪物くん 基本データ
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・となりの怪物くん 01巻
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・となりの怪物くん 07巻
・となりの怪物くん 08巻
・となりの怪物くん 09巻
・となりの怪物くん 10巻
・となりの怪物くん 11巻
・となりの怪物くん 12巻
・となりの怪物くん 13巻

関西方面の駅で明日から はじまるかもしれない実話のような恋物語。

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桃森 ミヨシ(とうもり みよし)
ハツカレ
私的評価:★★★☆(7点)
   蛇足度:★☆(3点)

理由  :1話完結または1話ごとにテーマが設けられているので全10巻でも水増しの印象はほぼない。

チロは女子校育ちの女の子。ある朝男子校生のハシモトくんに告白されて、初めてのカレシができたチロ。しかし、緊張して会話が弾まず、不安は募る一方。2人の恋の行方は…!?(1巻あらすじ)

140字総評
100年前の人も100年後の人も共感できる普遍性の高い初めての交際物語。はじめは赤面してばかりの初心な二人だったが、重層的にエピソードを描き込むことによって確固たる関係を構築した様子がしっかりと伝わる。関西弁で繰り広げられる会話と作品の雰囲気は柔和で温かく読者にそっと寄り添ってくれる。

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駅で見かけた あの子に声を掛けたことで始まる物語
基本データ
集英社 マーガレットコミック 全10巻 全69話 + α 約2,064ページ
掲載誌:マーガレット 2003年No.11-2006年No.19(本編)
告白 : 1話/69話( 1.5%)
両想い: 1話/69話( 1.5%)
初キス: 39話/69話( 56.6%)
初体験: 68話/69話( 98.6%)
エンディング:ハッピーエンド(時間経過なし)


各巻感想リスト

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恋と 線路はつづくよどこまでも。あと高速道路も。この夏だけでバイクで2往復。

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桃森 ミヨシ(とうもり みよし)
ハツカレ
第10巻評価:★★★★(8点)
  総合評価:★★★☆(7点)
 

ハシモトくんが、バイクでかけつけてくれた。突然のことに、びっくりするチロ。うれしいけど、妙に緊張してしまう。おまけに、なぜかイブシまで一緒で!? 迷ってばかりのラブ白書、ついに完結!
【収録作品】ハツカレC・C/ストレートチョコレート

簡潔完結感想文

  • 突然ハシモトが目の前に現れた⁉ ついでにイブシも。久しぶりに4人の時間が流れる。
  • 夏休みはチロから会いに行くはずが高熱でダウン。下着姿で自宅にいたら彼がいて…。
  • 携帯電話は 写真は 想いは一瞬にして人を繋ぐ。今日も聞こえるあの人の声、おはよう。


あの日 動き出した恋の始発列車は今日も元気に運行中。うんこ やないで、の最終10巻。

今夜は月が綺麗だ、と自分の中に湧き上がった思いを伝えようと電話をかけた翌朝、遠距離にいるはずのハシモトがチロの待つ いつものホームに現れた⁉
その後ろからはなんとイブシまで現れて驚きと同時に安堵する自分の気持ちを知ったチロだった…。

これはもしかしたらハシモトが逆・夏目漱石ばりに「月がまんまるやから…」と電話したチロの言葉を「I LOVE YOU」または「I MISS YOU」と意訳したのかもかもしれませんね。

このハシモトの突然の行動によって時間(約6時間!)さえかければ、独力でチロに会いに行けることが判明。
もしかして、この展開を見越してのバイク免許とバイク取得だったりするのかな。
でも長時間運転で眠気や疲れで朦朧として事故を起こしてチロを悲しませるとかやめて下さいね。

ハシモトとイブシは平日に学校さぼって来た様子。
イブシとハシモトも約二か月ぶりの再会の翌日らしい。案外、キョリ感がありますね、この二人。


そしてイブシは髪型を整えてからますますイケメン化しています。


イブシは眠っている(ふりの)ハシモトに断ってチロの手を取って歩き出す。
チロと幼稚園以来再開した駅のホームで恋の決着を付ける。
ハシモトのように素直な気持ちを ちひろに伝えていれば未来は変わったのか、という if の確認。

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イブシはチロを連れて駅に向かう
これはちょっと意外な展開、というか いまいち腑に落ちない展開です。
修学旅行では叶わなくても遠くから好きでい続けると言っていたのに、なんで言いに来たんでしょうか。

2ヵ月経って、関われなくなって好意そのものにも距離を置くことが出来たのから?
ちゃこちゃんに言った通り、人を好きになるのが、はじめてやから「やめられんて思いこんでるだけ」だったと思い至ったから?
それとも、ちゃこちゃんの番外編のためにイブシには決着がついているという伏線?

会う機会を失ってみると、私ですら4人で写真撮影をしたのが遠い思い出みたいに感じます。
ただ昔を振り返るだけでなく、それぞれに「つぎ」を約束して別れる。


だが、その「つぎ」と決めた日程の2日前からチロが高熱を出してしまい、着替えようと自宅で下着姿のままうろついていたら、何とリビングにハシモトの姿が⁉
ハシモト、二度目のバイク旅です。一度目はこのための前振りかもしれませんね、
チロの母親がチロの携帯電話を拝借してハシモトに事情を説明したら飛んできたらしい。

そしてチロの両親と初対面。
チロ父は見た目は若いし、「ちろちゃん」呼びで娘を何気に溺愛している。
ハシモトとの会話が本来の意図以上に彼を圧迫してしまう様子からみると何気に不器用で、そして実は趣味も性格もハシモトに似ているのかもしれません。
チロは、お父さんに似た人を好きになったのかも。

少女漫画で親と対面するのは結婚の伏線や了承ですかね。
成人以降のご挨拶の本番が描けないので代わりに先に対面させておき匂わせる。


そういえば身なりが汚いと(笑)、入浴を進められて浴室で服を脱ぐハシモトに着替えを渡すチロは意外にも平然としてますね。
海やプールに行った描写がないのでハシモトが服を脱いでいるのは初めてだと思うのですが。
これは、その前にチロが半裸を見られているから おあいこということなのか、それとも次(肉体関係)の展開の伏線なのか。

浴室は使ったもののハシモトは遠慮して浴槽を使わない、そしてそれに気づくチロ、本当にこういう細かい描写に各々の性格を出しているのが良いですね。たまりません
っていうか、浴槽に入らない気遣いという発想が私にはないかもしれない…。

バイクの免許取得から1年待ったのに、今後も二人乗りをしない、というのは彼女を危険から回避する意味もあるだろうけど、もしかしたら前後に並んでスピードを出して移動することよりも、チロとは並んでゆっくりと歩いていきたいというハシモトの大きな願いなのかもしれませんね。
いつまでも仲睦まじいチロの両親の姿がそう思わせた。親が離婚しているハシモトにとっては新鮮で感銘を受ける光景だったのでしょうね。


ハシモトが帰るまでの間、近所を散策するチロとハシモトは早くも熟年夫婦みたい。
そして、散策の途中でたどり着いたハシモトの住んでいた家。
なぜか水道が通ったままで、転んでしまったチロの傷の手当てに水道水をわが家のように使いだすハシモト。
誰が料金を払うんですかね…?
作者のミスを色々指摘してくれるという「同居人S」、このミスは…?

ただ、これは伏線とも読める。
水が出れば身を清められるのだ。夏だし、たとえガスは使えなくても それほど問題ではない。
直接的な描写は全くありませんが、私はこの場面、二人が結ばれたと思っています。

チロ側にはこの1か月余り身体を見られる前提の覚悟があったし、ハシモトも前日、チロ宅でお風呂を借りてキレイな体だし。
夕焼けで時間経過も示しているような気がするし。
赤面してるし、正直者のハシモトが父の「どこいって何してたんやっ」という問いに答えられなかったし。

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二人で手を繋いでの帰り道、と その後。
ただ、後日、ハシモトの元マンションに近づいた際に、特別な回想がなかったのが気になる。
もし、致していたら、「あたしたち この前ここで…」と、もっと赤面するような気がします。


ハシモトに続いて今度はイブシが襲来。
イブシのカメラがデジカメになってますね。
デジカメじゃ人の心までは撮れへん、とか言いそうなのに。

恋というテーマの課題をクリアする為にチロの表情を撮りたという。
そして、この町のどこかにハシモトもいるらしいという情報をイブシから得て、思い出散歩をするチロ。

もちろん、居る場所はいつものところ。
原点に返って、二人の間で変わったところを描くのはベタですが効果的な手法。
確かに1話の時はそうだったなぁ、と懐かしく思います。

イブシの写真は洒落てますね。
これぞ企業ポスターに使えそうなアイデア
将来は写真家よりも広告代理店とかどうですかね。


本書は作者の独自の視点を感じられて好ましい。
少女漫画が好きな作家さんはそのテンプレートに飲み込まれるというか、引き出しが似通っちゃうところを、独自の切り口を用いて、さらに1話ごとにテーマを設定することで、小気味のいい物語になっている。
少女漫画のゴールでもある両想いや交際から始まった本書を描き切ったこと、テンプレに頼らない負の感情のない作品に作家性を感じました。
本書で王道を見事に描き切ってしまったので次回作がどうなのか今から楽しみ。


「ストレートチョコレート」…
ちゃこちゃんの短編。
最初からお金持ち設定ではありましたが、成金の成り上がりとは。
しかも親は元ヤクザの下っ端でパチンコチェーンを展開中。
みかじめ料とか取られてませんかね、と心配になるけど。
本書の立役者の一人だから ちゃこちゃんが報われるのはもちろん嬉しいけど、ちょっと駆け足の結論で本編との整合性に疑問を感じる。
本書としてはイブシには独り身を通してほしかったところ。進路変更が少し早すぎる。

男たちのただならぬ関係。すぐに俺も お前の住む町に行くからな。時間差 駆け落ち。

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桃森 ミヨシ(とうもり みよし)
ハツカレ
第9巻評価:★★★☆(7点)
  総合評価:★★★☆(7点)
 

チロたちは、もうすぐ転校するイブシに思い出に残る品を贈ろうと考えた。それはチロたちの、イブシへの思いを込めた、彼の写真。ところが勘のいいイブシは、素直に撮らせてくれなくて…!?

簡潔完結感想文

  • 寂しがり屋のイブシの親友がゆえに 道連れにされるハシモト。イブシ怨霊説。
  • 何をしても特別になってしまう残り時間。自分と相手の確かな想いを信じて。
  • チロ初めての落涙。同じホームの立つ二人 時の電車がいま引き裂いた『卒業』


独走するイブシ人気をハシモトが猛烈に追い上げる最終コーナーの9巻。

まさか本当にイブシに追いついて二人だけの世界に旅立っていくとは思いませんでした。
重大な展開の切り取り方は独特ですが、展開自体が凡庸でちょっと残念でした。
それでも本書を好きな気持ちは変わりませんでした。
「かってなようですが そうなんです」。

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ハシモトの転校は読者にも青天の霹靂
といっても、ブレるわー、イブシの転校がブレるわー、と思ったのも事実。
なんとイブシの出発の前に判明するハシモトの引っ越し。
イブシの出発まではチロ(ちひろ)に伝えず自分の心に秘めておくハシモトだが、読者の心は穏やかじゃない。

この場面はハシモトの引っ越しを知らないままのチロが、イブシを見送る際の駅のホームで、
「(離れても)大丈夫やとおもうよ 誰かが思ってれば きっと おわらへんよ つながるよ」
ということでハシモトが救われる構造になっている。

…のは分かるのだけれど、2巻以上に亘ってお送りしたイブシ転校の顛末が尻すぼみというか、やっぱりブレたことが残念。

この男子二人の関西圏からの連続退場は何が目的だったんでしょうかね。
クライマックスを、お話の中心人物はやっぱりハシモトだという明確な形が欲しかったのでしょうか
イブシだけの転校にすると、恋敵のイブシが追放されたような形になってしまう。
ハシモトだけの転校にすると、残ったイブシがチロにアプローチし続ける結果になり、ハシモトが心休まらない。

だから、この際、この後のお話も展開しやすくなるので一緒の場所に引っ越させてしまおうということなんでしょうか。
まぁ新天地でも悪友がそばにいるのはお互いにとって安心材料でしょうね。
二人とも相手に対して決して、そんなこと言わないでしょうけど。
それでもやっぱり疑問の残る展開です。


引っ越しに多少の動揺を受けながらも、ハシモト包容力を知り心が休まるチロ。
その準備を手伝うために訪れたハシモトの家では彼の母と初対面する。

ハシモト母はお仕事が芸者さんだから遠方の人に見染められたということなのか。
そして、あんまり結婚生活に向いてなさそうな人だ。
ハシモトの実父との離婚も、夫の単身赴任中の妻側の浮気が原因というあまり少女漫画では見られない理由だ。
でもダメだったらダメで帰ってくればいい。
またあの駅を利用できると知ったら息子も喜ぶでしょう。
ハシモトなりに母とは距離を置いているようだが、やっぱり母子二人で暮らして母想いのいい子だから、母の再婚に際してワガママを言ったりはしなかったんでしょうね。
お金の問題や暮らしの問題、それら現実を無視するほどハシモトは愚かではない。

ハシモトは変なところで強い。
それもまたオトコノコの特徴なんだろうけど。
何か特別なことはお別れの印みたいになってしまうから残りの時間を普段通りに過ごそうとするハシモト。

あの日、初めて声を掛けたあの日から、チロに関わってこれたように、距離が離れても関われると思うとチロに告げるハシモト。
ハシモトは決して器用ではないけれど、実直さが言葉に現れるのが良いですね。
自分の気持ちをちゃんと言ってくれる。
でも実直すぎるし機転は利かないから浮気なんてしたら一発でばれるタイプですよね。


そしてまたチロも現実を無視したワガママを言わない。
少女漫画のヒロインの一部には「行かないで」とか「嫌だ」と言って泣きじゃくって彼氏を困らせるタイプもいるだろう。
彼女たちの姿も真っ当だと思うけれど、静かに自分たちの未来を信じるチロの姿もまた美しい。

このカップルはコミュニケーションも不全じゃないところが良いですよね。
相手のマイナスの点、自分のマイナスの感情に引きずられない。
相手の挙措で感情を見抜き、気持ちを溜め込まずにちゃんと言う。
引っ越しという悲しい出来事に際しても、プラスの感情で進もうとする姿勢に好感を持つ。


チロの少しばかりのワガママで歩き回った末にたどり着いた夜の公園。
月明かりに照らされてベンチに並んで座る二人。
そして実質的な初キス。最大の幸福感の裏にある、ちょっと物悲しい気持ち。
特別なことを避けても特別な思い出になってしまうのも皮肉で悲しい。

ハシモトはこの帰り道、布団の中で何回もガッツポーズしてそうですね。
良い意味で眠れずに輾転反側しながら、ニヤけていそうです。


だが、二人で制服で並ぶ最後の駅のホームで、チロの初めての涙を流します。
これはある意味で初キスよりも胸に刺さります。

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チロが流す初めての涙
幼い日から泣きたくないと思って、泣かないようにしていたチロが泣いてしまうことが彼女の心の揺れの大きさを物語っている。
(多分)全10巻中で1回しか泣かないヒロインはなかなか珍しいのではないでしょうか。
見た目は少女で か弱そうなチロですが、ヒロイン気質ではなく、泣かないことが持ち味になるとは思いませんでしたね。


そして見送ったはずの学校のない土曜日のお別れは省略され、次の回ではもう引っ越して2か月後に場面が移る。
これはイブシに続いてお別れを二度してもねという重複の回避と、制服で駅のホームに立つ二人こそ別れに相応しいという判断だろう。

遠距離恋愛になってからのチロが携帯電話代の心配してるけれど、携帯電話って距離と料金に関連はありませんよね。
固定電話のように遠距離で電話代がかかると言っているのが気になりました。

ただ、どうやら二人は離れていても幸せみたいです。さみしくなんか、ありません…。

ハツカレ (9) (マーガレットコミックス (4089))

ハツカレ (9) (マーガレットコミックス (4089))